【業務用餃子・卸先インタビュー 2019/11/05 坂田健】
第2回は、博多で「酔灯屋」を3店舗展開する株式会社ヴィサージュの竹内社長が登場。
こだわりの九州食材と日本一美味しいプレミアムモルツが楽しめるお店として有名です。
博多料理屋さんでどのように業務用餃子の餃包を活用されているかをご紹介します。
店舗情報
店名:酔灯屋天神店
住所:福岡県福岡市中央区天神1-13-13 幾永ビル2F
電話番号:050-5868-4098
創業のきっかけ
坂田: 創業のきっかけを教えていただけますか?
竹内社長:大学は理工系出身でコンピューターのセールスをしていました。1年目は日本一売りました。しかし、東京で代理店事業をしていた親に帰ってこいと言われて、親の会社に入ることになったんです。でもやることがなくて、東京から離れたかった。北海道か九州に住みたいなと思っていたら、ちょうど九州の飲食店の事業譲渡の誘いが来ました。武田鉄矢のお兄さんがやっていた「福岡天神酔灯屋」を買収することになり、株式会社ヴィサージュを設立しました。1987年のことです。当時はバブル期で、裏路地の店でしたが、開けてれば必ずお客さんが入るという状況でした。また、自分に近い客層のマーケットだったこともあり、商売がスムーズでした。
酔灯屋が大切にしていること
坂田: 酔灯屋様の経営ではどんなことを大切にされていますか?
竹内社長: 美味しい感動をつくること。博多の街の資産と呼ばれるに相応しいお店になることです。地元のお客さんや博多で勤務するサラリーマンはもちろん、出張で一晩だけ博多に来るお客さんも、博多を満喫してまた地元に帰っていく。そんなことにお役に立てたらと想っています。
坂田: スタッフさん教育でもそのあたりをお伝えになられるのですか?
竹内社長: そうですね。アルバイト、社員に思いを伝えることはやりやすいのですが、直属の部下である店長のマネジメントの方が苦労してきました。内発的な動機を大切にしたいけど、距離が近いがゆえに難しさを感じるのだと思います。でもそれが年々できるようになってきました。
実は熊本の震災後、業績が悪化して大変でした。創業以来の危機でした。でもなんとか一丸となって盛り返してきて、そして今年8月に月間、そして年間でも過去最高売上を出せました。店長も学んでくれて意思疎通がよくなったこと、美味しい商品でお客さんの願望や夢を叶えたいと思えるようになったことが、一番の理由だと思います。
酔灯屋の餃包活用法
坂田: 酔灯屋様では業務用餃子の餃包はどのように活用されていますか?
竹内社長:博多水炊き鍋用の餃子と、蒸し餃子の2種類のスタイルで出しています。食べたお客様は、非常に驚かれます。ただの既製品という感じではなく、美味しさや食感、肉汁など本格的なクオリティに感動いただけています。お店側としては、1種類の餃子を調理法を変えることで違う商品としてアレンジして提供できるのもありがたいです。調理のオペレーションも簡単で、アルバイトスタッフでもすぐに作れるのも助かります。今後は焼き餃子のパターンなども検討していきたいですね。
坂田: 今後のビジョンを教えていただけますか?
竹内社長:業績が苦しくなる経験をしたからこそ、もっとお客さんの笑顔をつくれるようにしていきたいと思っています。料理で感動してもらうこと、得意分野を活かして、業績も行列も伸ばしていきたいです。もっともっと高めていきます。