暖簾分け(のれん分け)とフランチャイズ(FC)は何が違うのでしょうか。加盟金やロイヤリティの有無で説明されることが多いのですが、それは本部の方針しだいでどちらの形態でも変わります。一言でいうと、違いは「距離感」です。この記事では、六本木の餃子屋「肉汁水餃子 餃包(ぎょうぱお)」が暖簾分けを基本にしている理由をもとに、共通点、違い、条件の比較、向き不向きを整理します。支援内容と応募条件は暖簾分け・開業支援の案内ページにまとめています。
暖簾分けとフランチャイズの共通点
まず共通点から考えます。どちらも次の3つを使えるのが利点です。
- 実績のある商標(ブランド・屋号・看板)を使える
- ノウハウ(経営、マーケティング、組織づくりなど)を使える
- 競争力のある商材を仕入れられる
これを自力で一から組み立てるのは大変です。つまり、開業と成功のための「時間・コスト・リスク」を減らせるのが、暖簾分けにもフランチャイズにも共通する価値です。
一方で、加盟して開業したもののうまくいっていない店は少なくありません。この3つのどこかに欠陥があるからです。私たちは全国の飲食店に餃子を卸す中で、「今加盟しているブランドがうまくいかないので、業態変更を相談したい」「今のフランチャイズの商品力が弱いので、御社の商品を使わせてほしい」という声を何度も聞いてきました。ブランドを選ぶときは、加盟のしやすさや安さではなく、この3つの視点で比べてみてください。
違い①「距離感」=信頼の距離
暖簾分けとフランチャイズの違いは、加盟条件やロイヤリティの違いではありません。それは「距離感」、言い換えると「信頼の距離」の違いです。
フランチャイズは、本部と加盟店が契約書と金銭条件を出発点にした関係になりやすく、本部と加盟店のトラブルは少なくありません。良い関係でうまくいっているフランチャイズも多くありますが、業績が落ちたときに関係が試されます。
暖簾分けは、元従業員が独立して店を持つ形が一般的です。本店で一緒に働き、お互いを理解したうえで独立するので、フランチャイズに比べて訴訟やトラブルが少ない傾向があります(もちろん、絶対に円満とは限りません)。独立後も相談できる距離感が続くのが暖簾分けです。
デメリットもあります。「時間がかかる」ことです。人間的な信頼関係づくりや成長には一定の時間がかかります。これが面倒だという方には、暖簾分けはあまり向きません。
餃包はフランチャイズ契約を行わず、暖簾分けを基本にしています。契約書案をご覧いただければ、その薄さに驚かれると思います。ただし、5年も10年もかけないと独立できないような、非効率な職人の世界にするつもりはありません。餃包の運営に職人は要りません。合理的な「システム」と「想い」と「成長」があれば、ある程度短い期間で独立できます。
違い② 条件の比較
一般的なフランチャイズと、餃包の暖簾分けの条件を並べます。
| 項目 | 一般的なフランチャイズ | 餃包の暖簾分け |
|---|---|---|
| 加盟金・保証金・ロイヤリティ | 多くの場合、発生する | 0円 |
| 研修 | 開店前の短期研修が中心 | 本店での修行を各段階の基準を満たしながら進め、独立後もトレーニングを続ける |
| 仕入れ | 本部指定 | 当社指定の商品を、一般の卸価格より安く仕入れられる(ロイヤリティ分の上乗せなし) |
| 屋号 | 本部のブランド | 「肉汁水餃子 餃包」(基準を満たした場合)。独自屋号での開業も支援 |
| 契約書 | 分厚い | 薄い |
| 修行中の収入 | ― | 基本は業務委託。場合によってはアルバイト・社員での雇用や、役員登用を経て独立する形もある |
契約条件と修行から独立までの流れの詳細は暖簾分けの契約条件と修行の流れに、全体像は暖簾分け(のれん分け)で餃子店を独立開業にまとめています。
餃包の暖簾分けを、共通点の3つの視点で見ると
1. 商標(実績)
本店の「肉汁水餃子 餃包 六本木交差点」は、料理人ゼロ、25坪・55席で月商2,600万円、利益率30%以上。トリップアドバイザー トラベラーズチョイスアワード ベスト・オブ・ザ・ベスト 2025 カジュアルダイニング部門で日本1位に選ばれ、Google口コミ件数は東京1位(Googleマップ上の東京都内の飲食店を対象とした自社調べ・2026年8月時点)です。ブランドのルーツである焼き餃子専門店「でっかい餃子・曽さんの店」は食べログ百名店に選ばれ、15年以上名店として続いています。
2. ノウハウ
この結果は、経営ノウハウ、マーケティングノウハウ、組織づくりのノウハウを積み上げてきたからです。求めに応じてそのすべてを開示するのが私たちの方針です。「店長がいなくても成り立つ組織」をつくり、15歳から82歳まで、国籍もさまざまなメンバーが活躍する仕組みの土台が「初期教育プログラム」です。暖簾分けの修行でも、このシステムを使ってトレーニングします。
3. 商品
もっとも自信があるのが商品です。直営店と卸事業で餃子「餃包」の商品力を磨いてきました。加盟金・ロイヤリティ不要の暖簾分けにできるのは、この商品力に自信があり、卸取引として長くお付き合いいただけると分かっているからです。直営店では1個あたり約380円(税込)の売値で成り立っており、一般的な餃子の2倍から5倍の売値でも成立することを実証しています。同じ商品で、焼き餃子でも水餃子でも名店になれることも実証済みです。普通の餃子は焼き専用なら水餃子には向かず、その逆もそうです。同じ商品で両方を出せるのは、販売戦略の面でも在庫管理の面でも優位です。
どちらが向いているか
- フランチャイズが向く人 — 本部のパッケージを使って早く開店したい、契約で本部との線をはっきり引きたい。
- 暖簾分けが向く人 — 時間をかけて本店と信頼関係を作り、屋号とノウハウを深く使いたい。加盟金やロイヤリティを払わず、独立後も相談できる関係を続けたい。
餃包の暖簾分けは、本店で修行しながらノウハウを体得し、基準を満たしたら独立する流れです。修行中の収入は、基本は業務委託ですが、場合によってはアルバイトや社員としての雇用、役員登用を経て独立する形もあります。「餃包」ブランドでの開業が難しい場合でも、独自屋号での出店や当社商品の活用を支援します。詳しくは暖簾分け・開業支援の案内ページをご覧ください。
Q. 暖簾分けは元従業員でないとできませんか?
A. いいえ。餃包では外部から修行に入って暖簾分けした例があります。初の暖簾分け店「肉汁水餃子 餃包 新宿店」のオーナーは、約1か月の修行を経て業態転換しました。
Q. フランチャイズと比べて、暖簾分けの費用は安いのですか?
A. 餃包の暖簾分けは加盟金・保証金・ロイヤリティが0円です。仕入れは当社指定の商品を一般の卸価格より安く仕入れられ、ロイヤリティ分の上乗せはありません。トレーニングと開業支援は原則無償で、交通費などの実費はご負担いただきます。
Q. 修行中の収入はどうなりますか?
A. 基本は業務委託です。場合によっては、アルバイトや社員として雇用する形や、役員登用を経て独立する形もあります。個人か企業か、資金の状況によって扱いが変わるため、ご相談の際にお伝えします。
Q. 暖簾分けの契約書はどのようなものですか?
A. フランチャイズの契約書に比べて薄いものです。屋号・商標の利用契約と、当社指定の仕入れと商品構成で運営する条件が中心で、契約違反に伴うものでなければ閉店時の違約金もありません。
Q. 「餃包」の屋号を使わずに独立することはできますか?
A. できます。独自屋号で餃子店を開業する場合も、当社商品の活用や学んだノウハウの応用を支援します。実際に元従業員が独自屋号で独立し、長く経営を続けている例があります。
【本店公式PV】肉汁水餃子 餃包 六本木交差点