餃包は飲食店では珍しくパラレルキャリア(複業)推進企業として成功しています。ここではその理由や背景、メリット・デメリットなどをシェアします。
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パラレルキャリア(複業)推進の理由
パラレルキャリア(複業)推進の理由①:専業の問題点
1社専業でも活躍する人は確かにたくさんいます。しかし、そこにはいくつかの問題点があります。
①自己保身を優先しやすい
②受け身になりやすい
③就職活動に無理がある
まず①ですが、自分の生活を将来にわたって1社に依存すると、その立場を守るため常に「保身」が思考習慣になりやすいです。その結果、チャレンジをしない、「上の人」の顔色ばかり伺う、意見や提案を控える、陰口が増える、自分らしさを発揮できない、などの症状をよく発症します。その方が当面は機能するという組織(会議が重たい雰囲気の会社がだいたいこれ)もあると思いますが、私達にはその振る舞いは似合いません。「言いたいことは言いたい人に直接言う」という文化やホールネスという特徴も背景にはあります。また、もっとも肝心な理由は、「顧客が犠牲になる」からです。必要なことを提案し、改善に点に向き合うことや、必要な挑戦をすることは、本来はすべて顧客のためです。それをしないというのは顧客不在の組織、個人であり、一言でいうと「自己中」ということになります。そしてその延長線上に②の受け身という「行動習慣」が発症します。メンバーが受け身で悩むマネージャーや経営者は多いですが、その根源には、専業という構造と自己保身(自己保存)の原理を働かせたまま、「主体的に動け!」という意味のない呪文を唱え続けるからではないでしょうか。本来、人は生まれた瞬間から主体的な生き物なのです。
最後に③ですが、今の社会システムや慣行として、新卒は1社に絞らなくてはならない。という暗黙の了解があります。そのシステムの中では一部の人だけが勝者になる構造です。「正解を選ぶのではなく、選んだ道を正解にする」という生き方ができる人たちです。しかし残念ながらこれができる人は2割いるかどうかです。残りのいわゆる脱落者達の中から再度這い上がれる人もいますが、はやり2割程度ではないでしょうか。脱落していく人たちにはスポットライトも当たりません。勝ち抜く人だけがスポットライトがあたり、それが現実をつくっていきます。でも、スポットライトが当たらない人たちの中にも、逸材はたくさんいます。本来は、全員が何かの領域において逸材なのです。それを発揮する機会、場、体験、人との出逢い、があるかないかの差です。そういった人や実体験を餃包では何度も目にしてきました。当社代表の坂田も2度倒産の危機で脱落を経験していますが、新たなビジネスをいくつも経験できたことで復活を遂げています。だったら、新卒の時点からパラレルキャリア(複業)という選択肢がもっとあっても良いのではないでしょうか?人はどこでどんな領域でその才能を花開かせるかわかりません。確率論なのです。餃包かもしれないし、他社かもしれない。独立かもしれないし、元いた組織がそうだったと気づけるかもしれない。社会経験の無い学生時点で、人生をかける1社を選ぶ、仕事を選ぶ、そんなことが一発勝負で可能でしょうか?一部の人は可能です。その一部の人達が社会システムをつくります。でも、もうそれは限界が来ているのではないでしょうか。これからの50年は、マイノリティが世界を面白くします。あなたの出番です。そのためのトレーニングとして、パラレルキャリア(複業)は価値ある選択肢の一つになります
パラレルキャリア(複業)推進の理由②:ティール組織
私達は10年ほどかけて自律的な「自主経営」組織をつくってきました。最近ではティール組織という表現が分かりやすいでしょうか。詳細はここでは割愛しますが、その進化の過程の中で、不思議な現象が起きたのです。当社しか知らない専業メンバーの存在感が薄れていき、複業や出戻りのメンバーほど活躍していく、という面白い現象です。理由は前述の「問題点」がヒントですが、ホールネス、存在目的、セルフマネジメントの観点どれをとっても、専業メンバーは、「保身」を優先するので、機能しなくなっていきました。フィードバックすればよいという次元ではなく、「構造」の問題だと気づいたのです。元を辿れば、当社代表者の坂田自身が、講師業+会社2社の経営というパラレルキャリア(複業)を本格スタートしてから、当社の変化と進化は始まりました。残る専業メンバーの居場所がどんどんなくなっていく未来を隠しきれなくなってきたのです。そこで2019年から「専業禁止」という極端な方針を打ち出すことにしました。これは、数年(数十年)をかけての壮大な「仮説検証」です。小さな検証はすでにうまくいっています。新卒で当社しかしらなかったトッププレーヤーで名物社員だった「ひろきち」を外に出すという取り組みや、逆に他社の社員の掛け持ちを受け入れたり、個人事業主(飲食経営者まるちゃん)の修行の場としての開放も始めました。日々のオペレーションや運営だけを考えれば、なるべく固定メンバーでやっていった方が楽です。確かにカオス度が増して、短期的には大変です。でも、生物はカオスの中でこそ進化します。この進化を見たい方は、定期的に食べるに来るか、中に入って働いてみる(1日体験から可能)のをおすすめします。
パラレルキャリア(複業)推進の理由③:コンセプトとの一貫性
進化したのは組織形態だけではありません。これは不思議な体験ですが、組織の進化を感じ取るように「ショップ・コンセプト」も同時に進化していきまいた。現在のコンセプトは「カオスを楽しむ肉汁水餃子専門店」。これまた不思議ですが過去のコンセプトは思い出せないのです。それだけ私達は「今」に生きているのだと思います。カオス楽しむというのは、国籍、性別、年齢はもちろん、価値観、背景、才能、強みなどあらゆる多様性を、スタッフとお客様の垣根を超えて掛け算で融合するイメージです。カオスは度が過ぎると崩壊します。絶妙なバランス(カオスのふち)で進化していくことが肝心です。そのコンセプトとの一貫性を考えると、パラレルキャリア(複業)という働き方は、最も自然で無理のない形態だったようです。最近では、日雇い(日払い)勤務のプレーヤー達も、カオスを楽しむ一員として、世界を面白くする活動に参加してもらっています。
パラレルキャリア(複業)のメリットとデメリット
探求すればそれぞれ無限にあると思いますが、それぞれいくつか挙げてみます。
パラレルキャリア(複業)のデメリット
- 組織にぶら下がりたい人には苦痛
- 自己管理できない人には苦痛
- 他責癖の人には苦痛
- 一歩踏み出すのが漠然と怖い
- 目先の安定が揺らぐ感じがする
- その他細々した作業的負担
- 他のサイトで書かれているようなこと
パラレルキャリア(複業)のメリット
- プロ意識が働くので成長が早い
- 自分のバリュー(付加価値)を意識しやすい
- 自分の裁量で収入を増やしていける
- 組織に依存しにくい
- しがらみを超えて、本音が言いやすい
- 時間管理のトレーニングになる
- 40,50代でいきなり肩叩き(リストラ)にあってもそこまで困らない
- 出戻り推進など時間軸も含めてパラレルキャリア(複業)と捉えている
- 健全に会社を比較できる(隣の芝生は青い症候群になりにくい)
- 現実を知れる(新卒1社だと存在しない理想郷を求め続ける症候群になりやすい)
- 仕事や会社の存在が当たり前ではなく感謝の対象になる
- 休暇ウツになりにくい
- 実はパラレルキャリア(複業)の方が人生のリスクを減らせる
パラレルキャリア(複業)推進で成功した理由
まとめると以下のような成功理由があります。
- 代表者が率先してパラレルキャリア(複業)を歩んでいる
- 自主経営(セルフマネジメント)の土壌がある
- パラレルキャリア(複業)メンバーが主体となって現場の意思決定をしている
- パラレルキャリア(複業)メンバーが主体となって採用育成システムをつくっている
- 多様性を受け入れて活かす文化がある
- 副業ではなく複業(パラレルキャリア)で捉えている
- 新人の意見も重宝する
- 新人でもどんどん重要な役割を担える
- 新人でも意思決定できる
- 結果を出している
- 業界平均の3倍以上の生産性を上げている
- 店舗(直営店、出資先、卸先等)、製造卸工場など異なる職種をグループ内でも体験できる
- パラレルキャリア(複業)の方がいいと「信じて」いる
パラレルキャリア(複業)のまとめ
いかがでしたでしょうか。
人生はやり直すことも過去に戻ることもできません。「なんで自分はこの会社にずっといてしまったんだ」「なんでこの仕事をしてるんだろう」と思ってしまってからでは遅すぎるかもしれません。また、理想の人生を頭の中だけで空想するも、もったいないです。
動いてみることです。
今、複業OKの会社で働いて入れは、一日体験でも日雇いでもいいので、行動してみることが大事です。
複業NGなら働き方改革の一つとして提案してみるのも一つです。
これから就職や起業のチャンスがある人なら、複業OK、できれば複業推進企業を選択肢に入れることをおすすめします。
選択したら、その過去に戻ることはできません。
未来に向かって、今、選ぶことはできます。
餃包も選択肢の一つにしてみてください。
1日助っ人で体験勤務してから考えることもできます。
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